外付けストレージを買おうとすると、最初に迷うのがHDDとSSDだと思う。
自分もYouTubeなどの動画データが増えてきて、
PC本体だけでは保存し続けにくくなったため外付けストレージを検討した。
最初はSSDも候補にしていたが、最終的に購入したのはBUFFALOの4TB外付けHDDだった。
理由は単純で、編集作業そのものはPC側で行い、完成した動画を移して保管する使い方なら、
SSDの速度より容量と価格を優先した方が合っていたからだ。
HDDとSSDは「SSDの方が新しくて上位」という関係ではない。何に使うかで向いている方が変わる。
HDDとSSDの一番大きな違いはデータを保存する仕組み

HDDは「Hard Disk Drive」、SSDは「Solid State Drive」の略だ。
どちらも写真や動画、書類などを保存するストレージだが、中でデータを記録する仕組みが違う。
| 比較 | HDD | SSD |
|---|---|---|
| データ保存 | 磁気ディスク | フラッシュメモリー |
| 駆動部品 | あり | なし |
| 読み書き速度 | SSDより遅い | 速い |
| 動作音・振動 | あり | ほぼなし |
| 衝撃 | 比較的弱い | 比較的強い |
| 大容量 | 得意 | 可能だが高価になりやすい |
| 容量あたりの価格 | 安い | 高い |
| 持ち運び | やや不向き | 向いている |
HDDは内部の円盤を回転させ、磁気ヘッドを動かしてデータを読み書きする。
SSDにはこうした機械的な駆動部分がなく、メモリーチップへデータを保存する。
この構造の違いから、SSDはHDDより高速で静か、衝撃にも強い傾向がある。
一方、HDDは大容量を比較的安く確保できることが大きな強みだ。
速度を優先するならSSD
頻繁にデータを読み書きするならSSDが向いている。
例えば、
・動画編集で素材を直接読み込む
・大量の写真を頻繁に編集する
・ゲームを保存して起動する
・大きなファイルを何度もコピーする
といった用途だ。
SSDにはHDDのように磁気ヘッドを目的の場所まで物理的に動かす時間がないため、
特に細かなファイルを大量に読み書きするときは差が出やすい。
バッファローもSSDの主なメリットとして、読み書き速度、静音性、耐衝撃性、小型・軽量であることを挙げている。
例えば現在のUSB 3.2 Gen2対応外付けSSDには、メーカー公称で読み込み1,000MB/s前後に対応する製品もある。
作業ファイルを外付けストレージに置いたまま編集するなら、この速度差には意味がある。
大量のデータを置いておくだけならHDDが使いやすい

逆に、頻繁に読み書きしないならHDDの弱点は小さくなる。
自分が欲しかったのもこちらだった。
普段の動画制作はPC側で行い、完成した動画を随時外付けストレージへ移す。
毎日そのHDDから素材を読み込んで編集するわけではない。
用途ごとに分けると分かりやすい。
| 用途 | HDD | SSD |
|---|---|---|
| 完成動画の保管 | ◎ | ○ |
| 写真の大量保管 | ◎ | ○ |
| PCのバックアップ | ◎ | ○ |
| テレビ録画 | ◎ | ○ |
| 動画編集用ドライブ | △ | ◎ |
| ゲーム保存・起動 | △ | ◎ |
| 頻繁な大容量コピー | △ | ◎ |
| 持ち運び | △ | ◎ |
保存が目的なら、コピーに少し時間がかかっても大きな問題にはならない。
その代わり4TB、8TBなどの容量を確保しやすいHDDのメリットが大きくなる。
バッファローもHDDの特徴として、SSDより大容量を選びやすく、容量あたりの価格が安いことを挙げている。
自分の場合も、SSDの高速性へお金を払うより、同じ予算で保存容量を増やす方が使い方に合っていた。
動画保存なら4TBはどれくらい使える?
動画は画質やビットレートによってファイルサイズがかなり変わるので、
「4TBなら動画○本」と一律には決められない。
例えば完成動画が平均10GBなら、単純計算では約400本分。20GBなら約200本分になる。
実際には4TB製品でもフォーマット後にPCから利用できる容量は製品表記の4TBより小さく見えるため、
上限いっぱいまで使えるわけではない。
それでも、YouTube完成動画を順次保管する程度なら、
数百GBのSSDを何台も増やすより4TBクラスのHDDを1台用意する方が管理しやすい。
今後さらに動画が増えるなら、4TBを使い切った時点で次のHDDを追加することもできる。
SSDの方が壊れにくいけど「SSDなら永久に使える」わけではない
耐久性は少し注意して考えたい。
HDDには高速回転するディスクや磁気ヘッドがあるため、動作中の落下や強い衝撃には弱い。
SSDにはこうした駆動部品がないので、持ち運びによる物理的な衝撃にはHDDより強い。
だからノートPCと一緒に毎日持ち歩くならSSDを選びやすい。
一方で、SSDにも書き込み回数の上限があり、熱や電気的なストレスの影響も受ける。
HDDとSSDのどちらにも故障する可能性があるので、「SSDならデータが消えない」というものではない。
寿命についても、
・HDDは○年
・SSDは○年
と単純には決められない。
使う頻度、書き込み量、温度、電源の入り切り、製品品質などで変わる。
大事なデータなら、保存媒体の種類より「1台だけに保存しない」方が重要だと思う。
HDDの動作音は実際にある
HDDは円盤を回しているので、完全な無音ではない。
製品によって差はあるが、電源を入れたときやファイルを読み書きするときに回転音やアクセス音が聞こえる場合がある。
SSDは機械的な駆動部分がないため、この点ではかなり有利だ。
デスクの上に置き、常時アクセスするストレージとして使うなら気になる人もいると思う。
ただ、自分のように完成データを保存するときだけ使うなら、速度と同じで優先順位は下げやすい。
持ち運ぶならSSD、机に置くならHDDも選びやすい
外付けストレージを持ち運ぶかどうかも大きい。
SSDは小さく軽い製品が多く、駆動部品もないので外出先へ持っていく用途と相性がいい。
HDDは机の上に置いて使うなら問題ないが、バッグへ入れて毎日持ち歩く用途なら衝撃への注意が必要になる。
| 使い方 | 選びやすい方 |
|---|---|
| 自宅に置きっぱなし | HDD |
| PCと一緒に毎日持ち運ぶ | SSD |
| 旅行先へ写真・動画を持っていく | SSD |
| 大容量の保管庫として使う | HDD |
| デスクで作業ドライブとして使う | SSD |
「外付けだからSSD」というわけではない。
自宅据え置きなら、HDDの価格と容量のメリットをかなり活かせる。
バックアップ用ならHDDとSSDどっち?
バックアップ用途なら、HDDも十分候補になる。
外付けHDDはPC本体とは別の場所へデータを複製でき、大容量でも価格を抑えやすい。
メーカー側でも外付けHDD・SSDはPC内部ストレージの容量追加やバックアップ用途として案内されている。
ただし、
PCからデータを消す
↓
外付けHDDだけに残す
という状態は、厳密には「バックアップ」ではない。
HDDが故障したらデータを失うからだ。
特に消えたら困る写真や仕事のデータは、
PC+外付けHDD
外付けHDD+クラウド
HDDを2台
など、最低でも2カ所に残しておいた方がいい。
自分も完成動画の保存先としてHDDを使うつもりだが、
本当に失いたくない元データまで「HDD1台にしか存在しない」状態にはしない方が安心だと思う。
HDDとSSDはどっちを買えばいい?

最終的には、速度が必要か、容量が必要かでかなり決めやすい。
| こんな人 | おすすめ |
|---|---|
| できるだけ安く大容量が欲しい | HDD |
| 完成動画を大量に保管したい | HDD |
| 写真の保管・PCバックアップ | HDD |
| テレビ録画 | HDD |
| 動画編集を外付けドライブ上で行う | SSD |
| ゲームを保存したい | SSD |
| 毎日持ち運ぶ | SSD |
| 動作音が気になる | SSD |
| コピー時間をできるだけ短くしたい | SSD |
自分の場合は、編集用ではなく完成動画の保管用だった。
そのためSSDの速度を活かす場面が少なく、4TBを確保しやすいHDDを選んだ。
逆に、外付けストレージから直接動画編集する予定だったならSSDを選んでいたと思う。
まとめ|作業するならSSD、たくさん保存するならHDD
HDDとSSDはどちらが優れているかではなく、用途が違う。
SSDは読み書きが速く、静かで、小さく、衝撃にも強い。動画編集、ゲーム、持ち運びなど、頻繁にデータへアクセスする用途と相性がいい。
HDDはSSDより遅く、動作音もある一方、大容量を比較的安く確保できる。
完成動画、写真、バックアップなど「一度保存したら頻繁には触らないデータ」を大量に置く用途には今でも使いやすい。
自分はPC上で動画を制作し、完成したファイルを保管する用途だったので、
最終的にBUFFALOの4TB外付けHDDを購入した。
4TBのSSDにして速度へお金をかけるより、保管用途ならHDDで十分だと判断したからだ。
次の記事では、実際に購入したBUFFALOの4TB外付けHDDについて、
なぜその製品を選んだのか、価格、容量、サイズ、音、転送速度などを実際に使って確認していく。
▼大容量の完成動画や写真を保存するなら、外付けHDDはこちら
▼速度を重視して外付けストレージ上で作業するなら、SSDも比較したい
