リビングにはエアコンが付いているのに、寝室には付いていない。一人暮らし向けの1DKや1LDKでは、意外とよくある間取りだった。
最初は「もう1台買えばいいだけ」と思っていた。ネットで調べると、本体は4万円前後から販売されているモデルもあり、思っていたより手が届く価格だった。
ところが調べ始めると、本体価格だけでは話が終わらないことが分かった。
エアコン本体より先に工事費を確認すべき理由
最初に驚いたのが工事費だった。
一般的な標準工事でも2万円前後かかることが多い。さらに配管延長、配管カバー、高所作業、穴あけ工事などが必要になると、追加費用が発生する場合もある。
4万円前後の本体を選んでも、工事費を含めると総額は6万円を超えることも珍しくない。
「本体価格は安かったのに、総額は思ったより高かった」というケースは十分あり得ると感じた。
だからこそ、本体を選ぶ前に、まず自分の部屋で工事がどこまで必要になるかを把握しておいた方がいいと思う。
ネットでエアコンを購入する際はオプションで工事付を選ぶことも可能なため、早めに確認しておきたい
amazonで買える4万円台のエアコン(工事の有無も選択できる)
→COMFEE’ エアコン 6畳 2.2kw 2026年モデル
→アイリスオーヤマ ルームエアコン 6畳 セパレートエアコン
専用コンセントと配管穴、自分の部屋にあるか確認したか

エアコンを設置できる部屋かどうかは、専用コンセントと配管穴(スリーブ)の有無が重要だった。
どちらもあれば比較的スムーズに設置できる。
逆に両方なければ、電気工事や壁への穴あけまで必要になる可能性がある。賃貸ではこの部分が一番のハードルになりやすい。
内見時にここまで確認している人は意外と少ないと思う。
これから賃貸を探す人も、今住んでいる人も、一度確認してみる価値はある。
また工事を依頼する際は業者によっては後から追加で料金を請求されるなど、思わぬトラブルが発生する可能性もあるため、複数の業者と見積をとるか、大手がやっている会社を選ぶと安心だ。
・見積比較をとれる:くらしのマーケット
管理会社への確認をなぜ先にすべきか
賃貸だからといって、勝手に設置できるとは限らない。
管理会社や大家さんによって、
- 穴あけ不可
- 指定業者のみ施工可能
- 原状回復条件あり
などのルールが決まっていることもある。
設置工事を予約してから確認するより、最初に問い合わせておいた方が無駄がない。
あとからトラブルにならないよう、設置前に必ず確認しておきたい。
「今日から使いたい」がエアコンでは難しい理由
ポータブルクーラーとの一番大きな違いはここだった。
エアコンは
- 本体購入
- 工事予約
- 設置工事
まで終わらないと使えない。
真夏は工事予約が混み合うことも多く、「今日から涼しくしたい」という人には向かないケースもある。
暑くなる前に準備しておく方が安心だと感じた。
部屋の広さに合った容量を選べているか
価格だけでなく、部屋の広さに合った能力を選ぶことも重要だった。
| 冷房能力 | 部屋の目安 |
|---|---|
| 2.2kW | 約6畳 |
| 2.5kW | 約8畳 |
| 2.8kW | 約10畳 |
| 3.6kW | 約12畳 |
能力が小さすぎると冷えにくく、大きすぎると本体価格も上がる。
一人暮らしなら2.2〜2.5kWを選ぶケースが多いと思う。
エアコンは価格帯で何が変わるのか
容量が決まったら、次は価格帯による機能の違いを見ていく。
| 本体価格 | 主な機能 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 4〜6万円前後 | 冷暖房など基本性能 | 価格を抑えたい人 |
| 6〜10万円前後 | 省エネ・静音・内部クリーン | 長く使う予定の人 |
| 10万円以上 | 自動掃除・AI運転・高機能センサー | 快適性を重視したい人 |
寝室へ1台追加する程度なら、4〜6万円前後の基本モデルでも十分なケースは多い。
一方で、毎日長時間使う部屋なら、省エネ性能や静音性を重視した方が長期的な満足度は高くなると思う。
取り外しや処分の費用まで考えていたか
見落としがちなのが、退去や引っ越しのときだった。
エアコンは設置して終わりではない。
- 取り外し工事
- 再設置工事
- 古いエアコンの処分
にも費用がかかる場合がある。
数年以内に引っ越す予定がある人は、この費用まで含めて考えておいた方が安心だと思う。
そもそもエアコンを付けなくても済むケースもある
もしリビングと寝室が隣り合っている間取りなら、まずはサーキュレーターで冷気を送るだけで十分涼しく感じることもある。
数千円で試せる方法なので、それでも足りなければエアコンやポータブルクーラーを検討する方が無駄が少ない。

結局、エアコンはどんな人に向いているのか
エアコンが向いているのは、
- 長く住む予定がある
- 暖房も使いたい
- 部屋全体を快適にしたい
- 電気代も抑えたい
- 専用コンセント・配管穴がある
- 管理会社の許可が取れる
という人。
一方、
- 工事が難しい
- 数年以内に引っ越す予定
- 寝室だけ冷やしたい
という人なら、ポータブルクーラーの方が向いているケースもある。

まとめ

賃貸でエアコンを増設するなら、まず確認したいのは3点。
- 専用コンセント
- 配管穴(スリーブ)
- 管理会社の許可
その上で、
- 工事費
- 本体価格
- 必要な容量(kW)
- 必要な機能
- 将来の取り外し費用
まで含めて考えることが大切だと思った。
長く住む予定なら、エアコンは快適性・省エネ性能ともに優れた選択肢になる。
一方で工事が難しい場合は、ポータブルクーラーも十分現実的な選択肢になる。