Wi-Fiルーターを探していると、Wi-Fi 6、Wi-Fi 7、AX1800、AX3000など数字がかなり多い。
自分もahamo光を開通するときにルーターを探したが、最初はどの数字を基準に選べばいいのか分かりにくかった。
最終的にはWi-Fi 6・AX3000クラスのXiaomi Mesh System AX3000 NEを5,980円で購入した。
ahamo光1ギガで使っており、iPhoneのWi-Fi接続では下り602.9Mbps、上り167.5Mbps、Ping 15msまで出ている。
実際に使った感覚としても、一人暮らしで1ギガ光回線を使うなら、
Wi-Fi 6のAX1800~AX3000あたりから選べば十分なケースが多いと思う。
Wi-Fi 7はすでに選べるようになっているが、1ギガ回線だから必須というものではない。
一人暮らしならまずWi-Fi 6・AX1800~AX3000を基準にする
先に大まかな目安を出すと、こんな選び方でいい。
| 利用環境 | 目安 |
|---|---|
| 1R・1K、Webや動画中心 | Wi-Fi 6・AX1800 |
| 1K~1LDK、在宅勤務やゲームもする | Wi-Fi 6・AX1800~AX3000 |
| 1ギガ光をなるべく活かしたい | AX3000が選びやすい |
| PC・スマホなどを複数同時利用 | AX3000以上も候補 |
| 10ギガ光を契約 | Wi-Fi 7やマルチギガ対応を確認 |
| Wi-Fi 7対応端末が多い | Wi-Fi 7も候補 |
| 戸建や電波の届きにくい部屋 | 性能ランクよりメッシュも検討 |
一人暮らしでありがちなスマホ、PC、テレビ、ゲーム機、スマート家電くらいなら、
AX1800でも性能不足とは限らない。
TP-Linkの現行AX1800では5GHz最大1,201Mbps+2.4GHz最大574Mbps、
AX3000では5GHz最大2,402Mbps+2.4GHz最大574Mbpsとなっている。どちらもWi-Fi 6だ。
違いを理解するには、まずAX1800やAX3000という数字の意味から見た方が分かりやすい。
AX1800とAX3000は「ネット回線の速度」ではない

ここは自分も最初に分かりにくかったところだ。
AX1800やAX3000の数字は、光回線の契約速度ではない。
Wi-Fiルーター側の理論上の無線通信速度を、2.4GHzと5GHzで合計したクラス名だ。
| Wi-Fi 6の例 | 2.4GHz | 5GHz | 合計 |
|---|---|---|---|
| AX1800 | 574Mbps | 1,201Mbps | 約1,775Mbps |
| AX3000 | 574Mbps | 2,402Mbps | 約2,976Mbps |
メーカー表記では、それぞれ約1,800Mbps、約3,000MbpsとしてAX1800・AX3000と呼ばれている。
だから、AX3000を買えばスマホで3,000Mbps出るという意味ではない。
スマホやPCは通常どちらか一つの周波数帯へ接続するため、
AX3000なら5GHz側の最大2,402Mbpsなどが一つの上限になる。
さらに実際の通信速度は、光回線、ルーター、端末、距離、壁、周囲の電波などで下がる。
1ギガ光回線なら、インターネット側が最大1Gbpsなので、
無線だけ3Gbpsクラスになってもインターネット通信が3Gbpsになるわけではない。
AX3000はAX1800より電波が遠くまで飛ぶとは限らない
AX3000の数字が大きいと、部屋の隅まで電波が届きやすそうにも見える。
これも別の話だ。
例えばTP-LinkのAX1800とAX3000の比較では、どちらもメーカー上のWi-Fi範囲は4LDKとされている。
AX3000だから単純に通信距離まで約2倍になるわけではない。
AX3000で大きいのは、5GHz側が最大2,402Mbpsになり、160MHz幅通信に対応する製品が多いことだ。
| 主な違い | AX1800の例 | AX3000の例 |
|---|---|---|
| 5GHz | 1,201Mbps | 2,402Mbps |
| 2.4GHz | 574Mbps | 574Mbps |
| チャンネル幅 | 80MHz | 160MHz対応例あり |
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 |
| 通信範囲 | 製品次第 | 製品次第 |
TP-Linkの比較機種でも、AX3000は5GHzで160MHz幅を利用して2,402Mbps、
AX1800は80MHz幅で1,201Mbpsとなっている。
部屋の広さより、高速通信をどこまで狙うかでAX1800とAX3000を分けた方がいい。
電波の届きやすさで困っているなら、AX1800からAX3000へ変えるだけでなく、ルーターの置き場所やメッシュWi-Fiまで考えた方が改善しやすい。
自分はAX3000を選んで1ギガ回線で600Mbps以上出た
自分が現在使っているのはXiaomi Mesh System AX3000 NEだ。
主な仕様はこうなっている。
| Xiaomi AX3000 NE | 仕様 |
|---|---|
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 |
| 2.4GHz | 最大574Mbps |
| 5GHz | 最大2,402Mbps |
| 合計 | 最大2,976Mbps |
| チャンネル幅 | 最大160MHz |
| 有線ポート | 1Gbps×4 |
| メッシュ | 対応 |
公式でも2.4GHz+5GHzの理論上の最大速度は2,976Mbps、160MHz幅対応と案内されている。
ahamo光1ギガに接続した自宅では、iPhoneで実測したところ下り602.9Mbpsだった。
もちろん他の家でも同じ速度が出るという意味ではない。
ただ、動画、在宅勤務、Web閲覧、PC作業で速度不足を感じたことはなく、
自分の用途ではAX3000より上のルーターへ買い替えたいと思う場面も今のところない。
また、Xiaomi AX3000 NEはOCNバーチャルコネクトにも正式対応しているため、ahamo光で使う条件にも合っていた。v6プラス、transix、クロスパスなど複数のIPv4 over IPv6方式にも対応している。
▼自分がahamo光1ギガで使っているWi-Fiルーターはこちら
Wi-Fi 6とWi-Fi 7は何が違う?

2026年現在はWi-Fi 7対応ルーターもかなり増えている。
Wi-Fi 6からWi-Fi 7では、単純な最大速度だけでなく、複数の周波数帯を同時に利用するMLOなどが追加された。
| Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 7 | |
|---|---|---|---|
| 規格 | IEEE 802.11ax | IEEE 802.11ax | IEEE 802.11be |
| 2.4GHz | ○ | ○ | ○ |
| 5GHz | ○ | ○ | ○ |
| 6GHz | ― | ○ | ○ |
| 最大チャンネル幅 | 160MHz | 160MHz | 320MHz |
| MLO | ― | ― | ○ |
| 変調方式 | 1024QAM | 1024QAM | 4096QAM |
Wi-Fi 7では、6GHz帯で320MHz幅通信が可能になり、MLOによって2.4GHz・5GHz・6GHzの複数帯域を同時に利用できる。通信速度だけでなく、混雑時の安定性や遅延改善も狙った規格だ。
ただし、Wi-Fi 7の機能を使うにはスマホやPC側も対応している必要がある。
ルーターだけWi-Fi 7に変えても、接続する端末がWi-Fi 6までなら、Wi-Fi 7固有のMLOや320MHz幅通信をその端末では利用できない。
1ギガ光ならWi-Fi 7は必要?
一人暮らしで1ギガ光回線を使うなら、現時点では必須ではないと思う。
インターネット側が最大1Gbpsなので、Wi-Fi 7の数Gbps級の性能を入れても、
外部インターネットとの通信がその分だけ速くなるわけではない。
| 利用状況 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 7 |
|---|---|---|
| 1G光+スマホ中心 | 十分 | 必須ではない |
| 1G光+在宅勤務 | 十分 | 必須ではない |
| 1G光+ゲーム | 十分 | 必須ではない |
| 10G光 | 機種次第 | 相性がいい |
| Wi-Fi 7端末を複数利用 | 使えるが7の機能なし | メリットあり |
| NASなど宅内高速通信 | 機種次第 | メリットあり |
| 長期間買い替えたくない | AX3000でも可 | 将来性あり |
今から買うルーターを5年以上使いたい、近いうちに10ギガ光へ変える、
PCやスマホもWi-Fi 7対応へ買い替える、といった予定があるならWi-Fi 7を選ぶ意味はある。
逆に1ギガ光を数年使う予定で、スマホやPCもWi-Fi 6中心なら、
Wi-Fi 6のAX3000クラスでも性能を持て余すくらいのケースは多い。
Wi-Fi 7だからという理由だけで高いルーターを選ぶ必要はないと思う。
10ギガ光ならAX1800・AX3000だけで選ばない
10ギガ光の場合は話が変わる。
Wi-Fiルーターの無線規格だけでなく、WAN・LANポートが何Gbpsまで対応しているか確認しないと、
回線の性能を活かせない。
自分が使っているXiaomi AX3000 NEは無線では最大2,976Mbpsだが、有線ポートはすべて最大1Gbpsだ。
つまり、10ギガ光回線へそのままつないでも、有線ポート部分が1Gbpsでボトルネックになる。
| 光回線 | ルーターで確認したいもの |
|---|---|
| 1ギガ | 1GbE以上、Wi-Fi 6 |
| 2.5ギガ | 2.5GbE対応 |
| 5ギガ | 5GbEまたは10GbE対応 |
| 10ギガ | 10GbE対応を確認 |
| 10ギガ+Wi-Fi重視 | Wi-Fi 7も有力 |
「AX3000だから10ギガでも大丈夫」とは限らない。
AXやBEの数字だけでなく、有線WANポートの速度まで見る必要がある。

一人暮らしなら接続台数はそこまで気にしなくていい
メーカーの商品ページを見ると、「最大○台接続」といった数字もかなり大きくなっている。
Xiaomi AX3000 NEも公式上は250台以上の端末接続に対応している。
ただ、一人暮らしで実際に使う機器を数えると、
・スマホ
・PC
・テレビ
・ゲーム機
・タブレット
・スマートスピーカー
・家電
などを合わせても十数台程度に収まる人が多い。
そのため「最大250台だから選ぶ」というより、CPUやメモリを含め、
複数機器をつないだときにも安定して使える余裕がある程度に考えておけばいい。
普通の一人暮らしなら、最大接続台数が100台か250台かを最優先にする必要はない。
1LDKくらいまでならルーター1台から試していい

部屋数が増えると、通信速度より電波の届き方が問題になってくる。
ただ、一人暮らしの1R・1K・1LDK程度なら、
まず1台のルーターを部屋の中央に近い場所へ置いて試せば十分だと思う。
問題になりやすいのは、
・ルーターを玄関の収納内に置いている
・部屋の端にONUがある
・鉄筋コンクリートの壁を複数挟む
・2階建て以上
・広い3LDK以上
といった環境だ。
この場合、より高性能な1台へ買い替えるだけでなく、複数台で通信範囲を作るメッシュWi-Fiも候補になる。
Wi-Fi 7・6E対応ルーターでもEasyMeshなどによって複数機器を組み合わせる製品が増えている。
AX1800からAX3000へ変えたら必ず家の隅まで届く、というものではない。
AX1800とAX3000ならどちらを買う?
一人暮らしなら、価格差で決めてもいいくらいだと思う。
| 条件 | 選びやすい方 |
|---|---|
| とにかく安くしたい | AX1800 |
| Web・動画中心 | AX1800 |
| 1ギガ光を使う | AX1800~AX3000 |
| 在宅勤務をよくする | AX3000も候補 |
| 大容量DLが多い | AX3000 |
| 160MHz対応端末を使う | AX3000 |
| 数年買い替えたくない | AX3000 |
| 10ギガ光 | AX表記だけで決めない |
自分なら、AX1800とAX3000の価格差が小さいならAX3000を選ぶ。
5GHz側が160MHz幅・最大2,402Mbpsに対応する機種があり、今後端末を買い替えたときにも使いやすい。
ただし、ネット検索と動画視聴が中心で価格差が大きいなら、AX1800で困る可能性は低い。
AX3000だからWebサイトが2倍速く開くわけではない。
ルーター選びでは回線との対応方式も忘れない
最後に、スペック以上に確認したいのが契約する光回線との相性だ。
光コラボではIPv4 over IPv6の方式が複数あり、ルーターによって対応状況が違う。
例えば自分が使っているXiaomi AX3000 NEは、v6プラス、BIGLOBE IPv6オプション、transix、クロスパス、OCNバーチャルコネクトなどに対応している。
ルーターを買う前に見る順番はこうした方がいい。
| 優先 | 確認すること |
|---|---|
| 1 | 契約回線で利用できるルーターか |
| 2 | 1G・10Gなど回線速度に合うか |
| 3 | Wi-Fi 6・7 |
| 4 | AX1800・AX3000など無線性能 |
| 5 | WAN・LANポート速度 |
| 6 | 部屋が広ければメッシュ対応 |
| 7 | 価格 |
AX3000やWi-Fi 7という数字だけで買って、契約回線の接続方式に対応していなければ本末転倒だ。
<内部リンク:Wi-Fiルーターはレンタルと購入どっち?光回線別の料金と何年で元が取れるか比較>
まとめ|一人暮らしの1ギガ光ならWi-Fi 6・AX1800~AX3000で十分
一人暮らしで1ギガ光回線を使うなら、Wi-Fi 6のAX1800~AX3000あたりを基準にすればいいと思う。
AX1800でも5GHzは最大1,201Mbpsクラスなので、動画や在宅勤務、普段のWeb利用には十分な性能がある。
少し余裕を持たせるならAX3000。
自分もAX3000クラスのXiaomi Mesh System AX3000 NEを使っており、
ahamo光1ギガでWi-Fi実測600Mbpsを超えている。
現在の使い方では、これ以上の性能が必要だと感じたことはない。
Wi-Fi 7はMLOや320MHz幅など新しい機能があり、10ギガ回線やWi-Fi 7対応端末を使うなら魅力がある。
一方、1ギガ光を使う普通の一人暮らしなら、Wi-Fi 7だからという理由だけで高い製品を買う必要はない。
まずWi-Fi 6・AX1800~AX3000で考え、
10ギガや宅内高速通信まで必要になったときにWi-Fi 7へ広げるくらいで十分だと思う。
▼自分がahamo光1ギガで使っているAX3000ルーターはこちら

