楽天モバイルを使っているなら、光回線も楽天ひかりにまとめた方がいいのか。
ドコモやSoftBank、auでは、対象の光回線とスマホを組み合わせることでスマホ1回線ごとにセット割が入る。
この感覚で楽天を見ると少し分かりにくい。
楽天モバイルと楽天ひかりの組み合わせは、スマホ料金から毎月1,000円引かれる仕組みではない。
2026年10月時点では、初めて楽天ひかりを申し込み、楽天モバイルも利用すると、「最強おうちプログラム」で毎月1,000ポイントが期間の定めなく進呈される。
さらに楽天ひかりは楽天市場のSPUが+2倍になる。
一人暮らしで楽天モバイルを使っているならかなり強い組み合わせだが、家族が3人、4人と増えても光回線とのセット特典が人数分増えるわけではない。
ここが他の大手キャリアとの一番大きな違いだ。
楽天モバイル+楽天ひかりは毎月1,000ポイント

まず現在のセット特典を整理する。
最強おうちプログラムでは、対象となる楽天ひかりとRakuten最強プランなどを両方利用している月に、毎月1,000ポイントが進呈される。
ただし、楽天ひかり側も楽天モバイル側も複数回線契約していたとして、対象になるのはそれぞれ1回線のみだ。
ポイントは翌々月末ごろに期間限定ポイントとして進呈され、有効期限は進呈日を含めて6カ月となっている。
| 楽天モバイルの回線数 | 最強おうちプログラム |
|---|---|
| 1回線 | 1,000ポイント/月 |
| 2回線 | 1,000ポイント/月 |
| 3回線 | 1,000ポイント/月 |
| 4回線 | 1,000ポイント/月 |
ここはドコモ・SoftBank・auとはかなり違う。
たとえば他社では家族3回線ならスマホ側のセット割も3回線分になるケースがあるが、
楽天ひかりとのセット特典は家族3人でも月1,000ポイントのままだ。
楽天モバイルには別途「最強家族割」があり、対象者は1人につき月110円引きになる。
ただし、これは楽天ひかりを契約したことによる割引ではない。
楽天モバイル同士で家族グループを作ることで受けられるスマホ側の制度だ。
そのため楽天では、
「家族が多いから楽天ひかり」
という考え方にはなりにくい。
むしろ一人暮らしでも毎月1,000ポイントを丸ごと受け取れることの方が大きい。
楽天ひかりの月額料金はいくら?

楽天ひかりの料金はかなりシンプルだ。
2026年10月時点では、集合住宅向けのマンションプランと戸建向けのファミリープランがある。
| 楽天ひかり | 月額料金 |
|---|---|
| マンション | 4,180円 |
| 戸建 | 5,280円 |
最強おうちプログラムの1,000ポイントを毎月きちんと使い切ると考えれば、
家計上の実質負担は次のように見られる。
| 楽天ひかり | 実際の請求額 | 毎月のポイント | ポイントを含めた実質負担 |
|---|---|---|---|
| マンション | 4,180円 | 1,000P | 3,180円相当 |
| 戸建 | 5,280円 | 1,000P | 4,280円相当 |
ここで重要なのは、請求額そのものが3,180円や4,280円になるわけではないことだ。
毎月の光回線料金は通常どおり支払い、その後に期間限定の楽天ポイントが付く。
普段から楽天市場や楽天ペイなどでポイントを使っているなら、1ポイント=1円相当として考えやすい。
一方、楽天のサービスをほとんど使わず期間限定ポイントを余らせるなら、
1,000円引きと同じ価値とは考えない方がいい。
他社の安い光回線と比べても、1,000ポイントは大きい
楽天モバイルには、ドコモ光のように「この光回線以外を選ぶとスマホ料金が大きく上がる」という強い縛りはない。
そのため、楽天ひかりだけでなく、スマホセット割に依存しない安い光回線とも比較した方がいい。
一例として、同じNTT系の光コラボであるBB.excite光 MECと比べてみる。
| 1ギガ | マンション | 戸建 |
|---|---|---|
| 楽天ひかり | 4,180円 | 5,280円 |
| 楽天ひかり+毎月1,000Pを考慮 | 3,180円相当 | 4,280円相当 |
| BB.excite光 MEC 基本月額 | 3,850円 | 4,950円 |
BB.excite光 MECはIPoE接続を標準提供し、契約期間の縛りや解約手数料もない。
現在は契約時に選べる月額割引もあるので、短期間の利用ならかなり比較しやすい回線だ。
月額料金だけならBB.excite光 MECの方が楽天ひかりより安い。
ただ、最強おうちプログラムの1,000ポイントを毎月使い切れるなら関係が逆転する。
マンションでも戸建でも、ポイントを含めた楽天ひかりの実質負担の方が月670円ほど低くなる。
楽天モバイルを長く使い、楽天ポイントも普段から消化できるなら、楽天ひかりは単純な月額以上に強い。
逆に最強おうちプログラムの対象外なら、安い光回線を自由に選ぶ意味が大きくなる。
最強おうちプログラムは既存ユーザー全員が使えるわけではない
毎月1,000ポイントはかなり大きいが、誰でも無条件に付くわけではない。
現在の最強おうちプログラムでは、楽天ひかりを初めて申し込むことなどが条件になっている。
| 主な条件 | 内容 |
|---|---|
| 楽天ひかり | 初めて申し込む |
| 開通期限 | 申込月を1カ月目として4カ月目末まで |
| 楽天モバイル | 対象プランを利用 |
| 楽天ID | 楽天ひかりと楽天モバイルで同じID |
| 特典 | 月1,000ポイント |
| ポイント | 期間限定・有効期間6カ月 |
2025年3月4日以降に初めて楽天ひかりへ申し込んだ人を対象とする制度で、
以前から楽天ひかりを利用しているだけでは同じ条件にならない。
だから楽天モバイルユーザー全員に対して、
「楽天ひかりなら実質1,000円安い」と書くのは正確ではない。
これから初めて楽天ひかりを契約する人かどうかで判断が変わる。
楽天市場を使うならSPU+2倍も効いてくる

楽天ひかりにはもう一つ大きな特徴がある。
楽天市場のSPUだ。
楽天ひかりを利用して条件を満たすと+2倍、楽天モバイルは+4倍。
楽天会員の通常1倍を合わせると、この3つだけで楽天市場のポイントが合計7倍になる。
楽天ひかりのSPUは月1,000ポイントが上限で、エントリーが必要だ。
楽天ひかりによって増える+2倍部分だけを見ると、楽天市場での買い物額によって価値はこう変わる。
| 楽天市場での月間対象購入額の目安 | 楽天ひかり+2倍分 |
|---|---|
| 10,000円 | 約200P |
| 30,000円 | 約600P |
| 50,000円 | 約1,000P |
| 50,000円超 | 月間上限1,000P |
※実際のポイント計算対象額や対象外商品などによって変わる。
毎月楽天市場で5万円前後使う人なら、最強おうちプログラムの1,000ポイントとは別に、SPUでも最大1,000ポイント増える可能性がある。
一方、楽天市場をほぼ使わない人ならSPUは大きな判断材料にならない。
楽天経済圏をどの程度使うかで評価がかなり変わる光回線だと思う。
楽天カードは「楽天ひかりが直接安くなるカード」ではない
楽天カードとの関係も、SoftBank 光+PayPayカードとは少し違う。
2026年10月時点では、楽天カードを持っているから楽天ひかりの基本料金が毎月数百円直接安くなる、といった仕組みではない。
楽天ひかりの支払いには楽天カードを利用でき、カード利用分として楽天ポイントを貯められる。
楽天カード以外の主要クレジットカードも利用でき、クレジットカード払いの手数料は無料だ。
| 楽天カードとの関係 | 内容 |
|---|---|
| 楽天ひかり料金の直接割引 | なし |
| 楽天カードでの支払い | 可能 |
| カード利用ポイント | あり |
| 楽天市場SPU | 楽天カード側にも別途特典あり |
| 光回線独自の大きな特典 | 最強おうちプログラム+SPU+2倍 |
そのため、
「楽天カードを持っているから楽天ひかり」
ではなく、
「楽天モバイル+楽天ひかり+楽天市場を使うから楽天経済圏全体で得になる」
と考える方が実態に近い。
楽天ひかりはNTTの光コラボなので、他社光コラボから乗り換えやすい
回線そのものも確認しておきたい。
楽天ひかりは、NTT東日本・西日本の光回線を使う光コラボだ。
そのため、ドコモ光やSoftBank 光、BIGLOBE光などの他社光コラボからなら、事業者変更で乗り換えられる。
| 今使っている回線 | 楽天ひかりへの変更 |
|---|---|
| フレッツ光 | 転用 |
| ドコモ光 | 事業者変更 |
| SoftBank 光 | 事業者変更 |
| BIGLOBE光 | 事業者変更 |
| auひかり | 新規扱い |
| NURO 光 | 新規扱い |
| eo光など電力系 | 新規扱い |
他社光コラボから事業者変更する場合は、基本的には自宅まで光ファイバーを新しく引き直さずに済む。
楽天ひかりの初期登録費は、新規なら880円、フレッツ光からの転用や他社光コラボからの事業者変更では1,980円だ。
前の記事で整理したauひかりやNUROのような別系統の回線とは、この点も違う。
工事費は実質0円だが、途中解約には注意したい
光回線を新規で引く場合の標準工事費は、最大22,000円。
現在は最強おうちプログラムと合わせて、
最大22,000円分を24回に分けて楽天ポイントで還元する工事費実質0円キャンペーンが行われている。
| 工事内容 | 標準工事費 |
|---|---|
| 派遣あり・配線調整あり | 22,000円 |
| 派遣あり・配線調整なし | 11,660円 |
| 派遣なし | 3,300円 |
| 事業者変更・転用で工事なし | 0円の場合あり |
工事費そのものが最初から請求されないわけではない。
楽天ひかりでは工事費を24回払いし、それに相当するポイントが24回に分けて進呈される。
ポイント進呈の途中で解約すると、残りのポイントは受け取れなくなる。
2年以内に引っ越す可能性が高いなら、この部分は確認しておきたい。
契約解除料は月額料金と同額
楽天ひかりの現在の契約解除料もシンプルだ。
| プラン | 契約解除料 |
|---|---|
| マンション | 4,180円 |
| 戸建 | 5,280円 |
2022年7月以降の契約では基本的に月額料金と同額になっている。
現在の最強おうちプログラム対象契約は2年ごとの更新で、無料解約申請期間以外に解約すると解除料が発生する。
さらに工事費の分割が残っていれば、その残りも別に考える必要がある。
短期間だけ使う可能性があるなら、契約期間なし・解約手数料0円のBB.excite光 MECなども比較対象になる。
楽天ひかりには10ギガがない
ここは楽天ひかりのはっきりした弱点だ。
2026年10月時点の楽天ひかりは1ギガサービスが中心で、10ギガプランは提供されていない。
現行の公式料金ページもマンション4,180円、戸建5,280円のプランのみとなっている。
| 回線 | 1ギガ | 10ギガ |
|---|---|---|
| 楽天ひかり | ○ | なし |
| GMOとくとくBB光 | ○ | ○ |
| enひかり | ○ | ○ |
| BIGLOBE光 | ○ | ○ |
普通の一人暮らしで動画や在宅勤務をするくらいなら、1ギガでも十分なケースは多い。
自分も現在は別の1Gbps光回線を使っていて、Wi-Fiで下り600Mbpsを超えているので、
普段のPC作業や動画で10ギガが必要だと感じることはない。
一方、動画制作で大容量ファイルを頻繁にアップロードする、NASを本格的に使う、
10GbEのPC環境を整えるといった使い方なら、楽天モバイルユーザーでも楽天ひかりにこだわる必要はない。
たとえばenひかりクロスには最大10Gbpsのプランがあり、「お任せISP」は月4,700円。
最低利用期間もない。提供エリアや対応機器は別途確認が必要だが、楽天ひかりにはない選択肢になる。

Wi-Fiルーターは自分で用意する必要がある
楽天ひかりはIPv6の「クロスパス」に対応しており、追加料金なしで利用できる。
ただし、IPv6クロスパスを使うには対応ルーターが必要だ。
楽天ひかり公式も、開通工事・切替日までに対応ルーターを準備するよう案内している。
自分でルーターを買うこと自体はそれほど大きなデメリットではないと思う。
自分も光回線ではルーターを購入して使っている。
数年使うなら、月額でレンタルし続けるより自分の用途に合った機種を選べるメリットもある。
ただ、「申し込めばWi-Fiまで全部付いてくる」と思っていると追加費用になる。
回線料金だけではなく、手元にクロスパス対応ルーターがあるかも確認しておきたい。
楽天モバイルユーザーなら結局どの光回線がいい?
楽天は他の3大キャリアほど、家族回線数を基準に考える必要がない。
選び方はかなりシンプルだ。
| 条件 | 選びやすい回線 |
|---|---|
| 楽天ひかりを初めて契約+楽天モバイル利用 | 楽天ひかり |
| 楽天ポイントを毎月使える | 楽天ひかり |
| 楽天市場をよく使う | 楽天ひかり |
| 一人暮らし+1ギガで十分 | 楽天ひかりがかなり有力 |
| 家族で楽天モバイル3~4回線 | 楽天ひかりのセット特典自体は増えない |
| 最強おうちプログラム対象外 | 他社の安い光も比較 |
| 楽天市場をほぼ使わない | 他社も比較 |
| 契約期間の縛りを避けたい | BB.excite光 MECなど |
| 10ギガが必要 | 楽天ひかり以外 |
| 無料レンタルルーターを重視 | 他社も比較 |
楽天モバイルを使っていて、これから初めて楽天ひかりを申し込むなら、1ギガ回線としてはかなり有力だ。
マンション4,180円、戸建5,280円という料金だけなら圧倒的に安いわけではない。
ただ、毎月1,000ポイントを受け取り、それを普通に使えるなら、
実質的にはマンション3,180円、戸建4,280円相当まで下がる。
楽天市場を使う人なら、さらにSPU+2倍も加わる。
一方で、楽天モバイルが家族に3回線あるからといって3,000ポイントになるわけではない。
この点ではドコモ・SoftBank・auの家族セット割ほど家族人数の影響は大きくない。
まとめ|楽天モバイルなら楽天ひかりは有力。ただし家族割ではなくポイントで選ぶ
楽天モバイルユーザーの光回線選びは、他の大手キャリアとは少し考え方が違う。
ドコモ・SoftBank・auでは、家族のスマホ回線が増えるほど光回線とのセット割が大きくなる場合がある。
楽天は違う。
現在の最強おうちプログラムは、楽天モバイルと楽天ひかりを組み合わせると毎月1,000ポイント。
スマホが1回線でも3回線でも、光回線とのセット特典は基本的に1,000ポイントのままだ。
だから一人暮らしでも恩恵を受けやすい。
特に、これから初めて楽天ひかりを契約し、楽天ポイントを普段から使い、楽天市場も利用するなら楽天ひかりとの相性はかなりいい。
逆に最強おうちプログラムの対象外だったり、楽天市場をほぼ使わなかったりするなら、楽天ひかりにこだわる理由は弱くなる。
さらに10ギガが必要なら、現時点では楽天ひかり自体が候補から外れる。
「楽天モバイルだから必ず楽天ひかり」ではなく、
楽天モバイル+初回楽天ひかり+ポイントを使うなら楽天ひかり。
この条件から外れるなら、セット割のない安い光回線や10ギガ回線まで比較する。
この分け方が一番分かりやすい。

