仕事終わり、なんとなく疲れているのに、何も見たくない気分でもない。そういう夜に、小松菜奈の映画をよく選んでいる。
派手なアクション映画ではない。
ただ、観終わったあとに「ああ、よかった」と思える作品が多い。それが小松菜奈の恋愛映画の空気感だと思っている。
この記事では、実際に観て刺さった5本を正直に紹介する。評価が高いのは知っていたけど、観てみたら本当にそうだった、という作品ばかりだ。
① ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年)
時間の流れ方が違う二人が出会い、恋をする話。
最初は「ちょっと変わったラブストーリーだな」くらいの気持ちで観ていたが、仕掛けがわかった瞬間に空気が変わる。
小松菜奈が演じる愛美は、どこか悲しげで、でも笑顔が明るい。その落差の理由が後半でわかったとき、序盤のシーンが全部違う意味で見え直す。
二回観ると、一回目に気づかなかったものがある。
泣けるというより、静かに胸が締め付けられる映画。感情が大きく揺さぶられるというより、後からじわじわくる。
こんな人におすすめ
切ない系が好きな人、観終わったあと余韻に浸りたい人
京都で過ごしたことがある人
② 余命10年(2022年)
難病もので、ある程度の展開は予測できる。
それでも泣いた。
小松菜奈が演じる茉莉は、余命を宣告されてから「恋をしない」と決めて生きている。そこに坂口健太郎演じる和人が現れる。
好きになってはいけないとわかっているのに、気持ちが動いていく過程が丁寧に描かれていて、その遅さが逆に効く。
終盤は覚悟して観たほうがいい。
RADWIMPSの曲もとてもあっており、
泣きたい夜に選ぶなら、この作品が一番素直に泣けると思う。
こんな人におすすめ
思い切り泣きたい夜、難病系が苦手じゃない人
RADWIMPSの曲が好きな人
③ 糸(2020年)
時間軸が長い。
2000年から2020年にかけて、二人の人生が交差したり離れたりしながら続く。
菅田将暉と小松菜奈の組み合わせで、現実のカップルだったこともあり、スクリーン越しの距離感がリアルに見える場面がある。
中島みゆきの「糸」をベースにした物語で、「縁」とか「つながり」がテーマになっているが、説教臭さはない。
ただ、2時間超えで登場人物も多い。
疲れた日にサクッと観るより、週末に腰を据えて観る映画。
こんな人におすすめ
長編でも気にならない人、人生の積み重ねを描いた話が好きな人
④ 恋は雨上がりのように(2018年)
17歳の女子高生と45歳のさえないファミレス店長の話、と書くと引く人もいるかもしれない。
ただ、想像しているような内容とは少し違う。
小松菜奈が演じるあきらは、怪我で陸上を諦めた直後に店長に恋をする。
それは逃避なのか本物なのかが、観ている側にもずっとわからない。
大泉洋の店長も、気持ちに正直に向き合いながら一線を引いていて、その誠実さが後半に効いてくる。
恋愛映画というより、「喪失のあとに何を見つけるか」という映画だと思っている。
小松菜奈のまっすぐな目の演技が特に良かった。
こんな人におすすめ
設定より中身で観られる人、青春と喪失が混ざった話が好きな人
⑤ 溺れるナイフ(2016年)
この5本の中で一番重い。
小松菜奈という女優を語るなら外せない一本だと思う。
田舎に転校してきた都会育ちの女の子と、地元で神様扱いされている少年の話。
小松菜奈と菅田将暉が主演で、二人とも役にはまっている。
暴力的な場面や、後味が悪いシーンもある。
恋愛映画として観るより、青春の激しさと痛みを描いた映画として観たほうが合っている。
小松菜奈の「壊れそうで壊れない」雰囲気が一番出ている作品で、女優としての小松菜奈が好きなら外せない一本だと思う。
こんな人におすすめ
重くても構わない人、小松菜奈という女優を掘り下げたい人
まとめ
| 作品 | 雰囲気 | 泣けるか |
|---|---|---|
| ぼくは明日、昨日のきみとデートする | 静かな切なさ | じわじわくる |
| 余命10年 | 王道の感動 | 素直に泣ける |
| 糸 | 人生の積み重ね | 後半に泣ける |
| 恋は雨上がりのように | 静かな青春 | 感情に刺さる |
| 溺れるナイフ | 重くて激しい | 泣くより引きずる |
疲れた日に、全部を一気に観る必要はない。
気分に合う1本を選ぶだけでいい。
透明感があって、静かで、でもちゃんと心に残る。
そういう映画が観たいときに、小松菜奈の作品はよく応えてくれる。
もし1本だけ選ぶなら、
泣きたいなら「余命10年」、
切なさなら「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」。
小松菜奈作品が初めてなら、この2本から入るのがおすすめだ。

